グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

世界中のナウくてマブいおもしろ音楽物産展です🍣

超ド級ファンがほめまくる星野源さんの『ドラえもん』フル分析(もちコードもあるよ)!!!

 

  ※前記事のこちらと併せて読むとよりたのしいかと!! ドラえもんの『星野源』、超いい曲なんで1家に1枚どうぞ!!!

超ド級ファンが送る星野源さんの『ドラえもん』分析(コードもあるよ)!!! - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

 

 はじめに、前回ブログを読んでくださった方&拡散してくださった方、マジのマジでありがとうございました!! おかげさまで大好きな『ドラえもん』の売り上げにも、大好きだけど知名度が星野さんほどはないミュージシャンの楽曲の売り上げにも、微々々々力ではありますが援護できたんじゃないかと思います!! みんなまとめてマジリスペク!!!

 そんなわけで『プチバズ』みたいな状況を経験させていただきまして本当にありがたい限りパリピ祭りだったのですが、今回も好きなように書くのでみなさんも前回同様好きなように読んでください!! 前回のはありとあらゆる好条件が奇跡的に合致したおかげでたくさんの方に読んでいただけたと思うんですが(この曲と星野さんとみなさんが持っていた超ハッピ~なバイブスのおかげです)、今回もともかく一生懸命やってます!!!(笑) どうぞっっっ!!!

 

 (星野さんきっかけでポピュラー和声の勉強始めた方へ!! この曲は菊地さんのポップアナリーゼ基準でいくと『初等科上級』くらいの感じかと思います、この曲がわかればJ-POPの大多数と『ギャグ』とか『地獄でなぜ悪い』あたりはスルっとイケると思うんで…ガンバって!!!)

今回もVがsusってるかsusってないかまで取れなかったんでとりあえずV7で統一してます~~

 

 

Key=E→F, 4/4

 

[Intro] 7ms, 0:00~0:10

(E…)

 

[A] 8ms, 0:10~0:22

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7→

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7 - E - E →

 

[A’] 10ms, 0:22~0:37

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7→

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - Cdim7 - C#m7 - C#m7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7 - E - E →

 

[B] 9ms, 0:37~0:50

A△7 → A#φ →  E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 → 

A△7 → A#φ →  B - BonA → G#m7 - F#m7→ 

F#m7 →

 

[C] 16ms, 0:50~1:15

E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

A△7 - G#m7 → F#m7 - B7 →

A△7 - G#7 → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

F#m7 → B7 →

E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

A△7 - G#m7 → F#m7 - B7 →

A△7 - G#7 → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

F#m7 → B7 →

 

[Inter1=Intro] 7ms, 1:15~1:25

(E…)

 

[A’] 10ms, 1:25~1:40

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7→

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - Cdim7 - C#m7 - C#m7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7 - E - E →

 

[B] 9ms, 1:40~1:53

A△7 → A#φ →  E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 → 

A△7 → A#φ →  B - BonA → G#m7 - F#m7→ 

F#m7 →

 

[C] 16ms, 1:53~2:17

E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

A△7 - G#m7 → F#m7 - B7 →

A△7 - G#7 → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

F#m7 → B7 →

E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

A△7 - G#m7 → F#m7 - B7 →

A△7 - G#7 → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

F#m7 → B7 →

 

[Inter2] 14ms, 2:17~2:39

E → E△7onD# → C#m7 → Bm7 - E7 →

A△7 → EonG# → F#m7 - B7 →

E → E△7onD# → C#m7 → Bm7 - E7 →

A△7 → EonG# → F#m7 - B7 →

 

[B]  9ms, 2:39~2:52

A△7 → A#φ →  E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 → 

A△7 → A#φ →  B - BonA → G#m7 - F#m7→ 

F#m7 →

 

[D] 14ms, 2:52~3:13

C#m7 → Bm7 - E7 → A△7 → EonG# → 

F#m7 - G#m7 → A△7 - B7 →

C#m7 → Bm7 - E7 → A△7 → EonG# → 

F#m7 - G#m7 → A△7 - B7 →

C7 → C7 →

 

[C’] 16ms, 3:13~3:43

F - FonE → Dm7 - Dm7 - Cm7 - F7 →

Bb△7 - Am7 → Gm7 - C7 →

Bb△7 - A7 → Dm7 - Dm7 - Cm7 - F7 →

Gm7 → C7 →

F - FonE → Dm7 - Dm7 - Cm7 - F7 →

Bb△7 - Am7 → Gm7 - C7 →

Bb△7 - A7 → Dm7 - Dm7 - Cm7 - F7 →

Gm7 → C7 → 

Gm7 → C7 →

Gm7 → C7 → 

 

[Out] 8ms, 3:43~

(E…)

  

となっております、楽理的トピックスとしては『セカンダリードミナントのII-V化』、『パッシングディミニッシュ』がわかってればオッケ~~という感じですガンバ!!!

 

 

 というわけで順番に見ていきましょうイントロ!! 

今回は前回とは違って、星野さん自身の解説を聴いてから分析していますので『セカンドライン』と『笑点のテーマ』冒頭をちょっと見比べてみましょう!!!

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(笑点は『ドラえもん』のほうに合わせて移調ずみ

※、ふた月経ってから「微塵も移調してねえじゃん!!!」と気が付きました!!)

 うわーー見比べると思った以上に似てるっスね…笑点の音ちょっと抜くだけでセカンドラインだ…セカンドラインの打点と笑点のテーマの打点がほとんど同じだということに気付けるミュージシャンがいま日本にどれだけいるというのか!!!(笑)

 コレは…いや~~ちょっとあの、愛していることを免罪符にスレスレの表現をするなら『トチ狂っている』としか言いようがないっスね…いやあ『ニューオーリンズと中村八大先生を融合させて、しかもそれをドラえもん映画の主題歌にしてしまえる』という地位にいる頭のおかしいミュージシャンは現代日本においては確実に星野源その人ただひとりしかいないでしょうね…でも好き…そーゆーところが好き…(彼女ヅラ)

 音楽に限らず、モノづくりって「2つ以上のものを合体させることでまた新しいものを作り出す」のが基本だと思うんですが、この2つのチョイスはちょっと常人では思いつかないですね…細野さんが『マーティンデニーとディスコ』というありえない組み合わせで80年代を圧倒したように、

星野さんも『セカンドライン笑点のテーマ』で2010年代を圧倒するという…なんかもう…ため息しか出なく…ハァ…。ホント健康にだけ気をつけてください…間違いなく日本の至宝だよ星野源さん…

 (ちなみに、YMO版のベースラインは原曲にはないオリジナル。細野さんか大滝さんか失念してしまいましたが「オリジナリティーはすみっこにちょっとサインする程度のものでいい」という発言を思い起こさせます。『地球上の誰とも違う、俺だけのオリジナリティ!!!!』という思想とは対極にある考え方で、「人は絶えず誰かに影響され続けている」「音楽は音楽を知らなければ作れない」を標榜している細野さんや星野さんたちの音楽性の一端を、こんなところからも垣間見ることができます)

  

 つづいてAメロ!! コードはダイアトニック(「ここからチョイスしてればとりあえず曲になるね~~」というコード群)環境から出てないので超分析しやすく、また歌ってて音を外しにくいのでカラオケの国日本ではたいへん重宝されている進行!!

 また前回は指摘できませんでしたが、[A]と[A’]部は楽器隊が全員ほとんど同じリズムで演奏している=ユニゾンなので、曲調的にも非常に『みんなで一緒にずんずん歩いてる感』があり、サビの「一緒に冒険しよう」という言葉にめちゃくちゃ説得力を持たせているように聞こえます!!!(笑) 

音が歌詞を先取りしてしまうという…なんか口だけじゃない感じが星野さんぽくて素敵ですね!! つかファンだからなんでも素敵に聞こえるんだけどね!!!

 

 そして、各所的に弦(バイオリンとか)に埋もれてしまっているんですが、「ギターとエレピ(星野さんが言ってたフェンダーローズ)は1曲通してめちゃくちゃ渋い仕事をずっとがんばってくれているなあ…」て感じっス!!! とくにエレピはサビとかで埋もれがちなんですが、ボイシング含めて考えられてる感満載でかなりすごい!!

(ボイシング=『ド・ミ・ソ』というコードをそのまま弾くか『ミ・ド・ソ』に変えるか『ソ・ド・ミ』に変えるかetcetc…という。ギタリスト星野源はこのチョイスがめちゃうまい)

 CDなどで聴く際には、ぜひちょっと奥に隠れているローズの音にも耳を澄ませてみてください!! 超すばらしい仕事です!!!

 

  [A’]の歌詞の「落ちこぼれた君も 出来すぎあの子も 同じ空の下で~」って箇所、『地獄でなぜ悪い』2番「教室 群れをはぐれた重い空を行く~」のくだりを思い起こしてしまい、どうにも「勉強も運動もダメでもいいじゃん、君はどうしたいの?」って星野さんが聞いてくれてるみたいで…成長したね…源…(ご両親ヅラ)

ほんとコレがドラえもんの主題歌になるって、信じられないくらい幸せなことだと思います!!! 今この曲が必要な人がすげえいっぱいいると思うんで!! ダメでもいいんですよ!! どうせダメでもダメなりに何ができるか考えればいいだけだよね!!!

 

 

 前回Bメロの” A△7 → A#φ →  E”(0:37~0:41)について「属調のV-IVブルース進行」としか説明しませんでしたが、(オレ含め)現在進行形でお勉強されている方のためにこの”A#φ”についてカンタンに解説しまっす!!! その他のふたつはダイアトニックなので割愛~~~

 まずキーがEメジャーなので、EをIとしたときA#φが#IVφになる、ところまではお代わりいただけた、いえおかわり、だーー違うお分りいただけていると思います!!!!

(“φ”はハーフディミニッシュの意、つまり↑のコードは#IVm7(b5)とイコール)

・#IVφ用例①、『IVへのパッシングコードとして』

 #IVdim7と同じような使い方(ディミニッシュも#IVº とゆーふーに書記することもあるので覚えておくとあんしん)。

 

マカロニ / Perfume

[Official]

イントロとサビの出だしが“VIm7 - #IVφ → IV△7”進行(0:02~0:06など)。

“VIm7 - #IVφ”の間にコードをつっこんで、”VIm - VImonbVI - VImonV - #IVφ”とクリシェをつくることもあります↓

 

瞳はダイアモンド / 松田聖子

[Unofficial]

(作曲が呉田軽穂ユーミンです)

冒頭の「愛してたって~」から”VIm - VImonbVI - VImonV - #IVφ”です、この曲ではこのあとIV△7に行かないでサブドミ代理のIIm7に行ってますが!!! 

ドリカムの"Love Love Love"とかでも聴ける、「なんか…切ねえな…」的なコード進行です、あちこちで見かけるので見かけたら「アッ、クリシェ!!!」と思ってください!!!

 

 ・#IVφ用例②、『II9の代理として』

 #IVφの構成音をよくよく見てみると、II9のルートをとっぱらったものであることがわかる、ので”II7 → V7”のかわりに”#IVφ → V7”という進行にリハモできます

 

ここにしかないって言って / ものんくる

[Official]

 8小節ループのコード進行の最後3小節が”bVII9 → #IVφ → IV△7onV →”(1:12~1:20などなど)。『ドラえもん』Bメロ2まわりめの"A△7 → A#φ →  B"はこれと同じっスね!!

 

 その他にも用例はたくさんありますがJ-POPではこのふたつが主たるところっす!! なので前回"#IVφ→ I"は②の応用編と解釈したんですが、①の応用とも解釈できるのでもっと詳しいことを知りたい方は…全部においてそうなんですが、スンマセン専門の書籍等からお勉強してください!!!(笑)

 

 

 そして2周目の16分の弦のフレーズ(「震えながら~」の箇所、0:44~左チャンネルのしゃらりらしゃらりら)が「徐々にせり上がってくるサビへの期待感」を煽ってくるようで気持ちいいですね!! 掴みはオッケ~~いざサビへ!!!!

 

 [C]!!!!  前回触れた『絶対特権主張しますっ!』と同じく、ふつう1小節では2回しか打たないスネアが4つ打ってる!!(笑)  源さん好きなやつ!!!

(この音源にはその部分入ってないですが!!! でもこの曲星野さん好きなの超わかるしオレも超好きです!!!)

 ドラムといい「でも世界を」のとこの弦トリルといい、やはり目立つところと同じくらいボーッと聞いてるだけじゃ聞こえないような細部にもこだわりぬくというポップス職人としての気概!!! 気概!!!

 

 そして「ドドドドドド」は実はオーティスレディングという…!! 不勉強ながら知らない曲でした!!!(イースタンユースとオーティスを同時に感じさせることができるミュージシャンとは一体…)

 

 

 そして2コーラス目に入っていくんですが、この間奏①のギターのスライド(1:16~1:17)が”Stranger”以前の高田漣さんによるペダルスティールを連想させて一瞬郷愁を誘いますね…

アコースティック/Stragner→エレクトリック/Yellow Dancerへの変遷(エレクトリック化とはつまり『多くの聴衆に音楽を届けるための手段』なので)に思いを馳せ、もうなん100回目だと思いますがつくづく「売れてよかった…」という気に…

 

 

 そして2番に入ります、が、2番では1番にあった[A]がまるごとカットされており、ドラえもんキッズたちをダレさせないような工夫がなされております。このショートカット感が”Crazy Crazy”の「2番のAメロクソ短え!!!!」感を思い出させます!! 1番では16小節あるのに2番だと8小節しかないヤツ!!!

 そして、またもここの「今でつなごう」という歌詞が間奏②で非常に、非常に大胆に体現されています…ちょっとアレは発想の勝利というか、あそこ単体でもうすでに「優勝!!!」ぐらいのパワーありますよね!!!

 

 2番[B]、ざっくりはスネ夫としずかちゃんとジャイアンのことなんだろうけど、「拗ねた君」は「ケっ流行り物なんて…」と思っていた、「静かなあの子」は『日常』の歌詞で「みんなが好きなものが好きでも それでいいのよ」と描かれた、そして最後の「彼」も含め、この3人はあなたでありわたしであり彼であり彼女であり、そしてかつての星野さん自身のことのような気がしてなりません!! ジャイアンの歌さえも肯定しているところにやはり星野さんの器量というか深い愛が感じられます!!! そうだよ、ジャイアンの歌だって言わないだけで誰か好きな人いるかもしんないじゃん!!!! オンチの人が「オレが歌ってもいいんだ!!!」って救われるかもしんない!!!! 『人間の業の肯定』ですよ!!(笑点創始者立川談志の言葉です)

 前前作『恋』、前作”Family Song”も『ドラえもん』も、多くの場合で仲間外れにされてしまう『誰か』に対して「あなたのこともちゃんと見ているよ」と歌っている、ある意味とてつもないラブソングです!! そしてそんな音楽が、ちゃんとJ-POPシーンのド真ん中で、たくさんの『あなた』に向けて流れているという奇跡を噛み締めずにはいられなくなってしまうのですが…今後も、星野さんが細野さんに影響を受けたように、星野さんに影響を受けたまた新たな才能がどんどんチャートを賑わせてくれると信じてやみません!!! 命はつづくからね!!!

  

 なのでサビの「一緒に冒険しよう」というフレーズがまた生きてきます!! 「ここにおいでよ」と語りかけられているのは間違いなくあなたです!!! 一緒に冒険しよう!!!

 

 さあさあカッ飛ばして次!!! 次がヤバい!! 間奏②!!!!

 まだ発売されてないのでここでは黙しますが!!! 信じられません!!! 音楽を聴いていて「うおお生きててよかった!!!」と感じる瞬間がまれに訪れますが、この間奏がまちがいなくそれ!!! 

 『あのメロディー』が星野さん印なコード進行に支えられて登場し(原曲はほぼ1コードなので、いくらでも好きなコードに付け替えることができます)、そこにさらに『生まれ変わり』ライクなコーラスのゴスペル/聖歌感が付与されておりもうまさしく「奇跡」としか言いようがない瞬間が続きます!!! 過去と現在がここで確かにつながっている!!! 岡村未央ストリングスが通常の奏法でなく、ここでポルタメントを選択していることが何よりもそのことを強調しており、かつ「途切れさせない」という星野さんの強い覚悟を感じさせます!!! 信じられないとしか言えないくらい素晴らしい、祝福された十数秒間!!! ぜひCDを購入して聴いてください!!!

 

 (文中の『ゴスペル感』と『ポルタメント』のための追補。

  同じコード進行をぐるぐる繰り返して回る感じがチャンスのSame Drugなどを連想させますが『生まれ変わり』は同曲より早い!! 同じことを繰り返す=係留がブラックミュージックの特徴であると『シナモン』記事に書きましたが、『生まれ変わり』は完全にブラックミュージックを消化/昇華した『日本人の音楽』として響いているように聴こえます。

 ポルタメントとは、音をふつうに弾くのではなく、2つの音と音を滑らかに繋げる演奏法のこと。

44:35などの、バイオリン等の音程が「ぐお~~~」っと上がってるのがそれです。関係ないですが、初視聴時オレもまったく同じタイミングで「うわヤッベ~…」と口に出してしまったので「だって運命感じたんだもの©︎小日向美穂ちゃん」になってしまいました!!!笑)

 

 そして、1曲通してここまではずっと規則正しくコードチェンジしてきたんですが、それがここで崩壊します!!!コードチェンジのタイミングが急に不均等に変わるのでサプライズ!!! 

ここでもやはりリスナーを飽きさせないで100%楽しませるのだ…という星野さんの気概が伝わってくるようです(字の汚さはまじスンマセン!!)

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↑サビ(1:53~2:17)のコード進行、コードチェンジが規則的で折り目ただしい。

↓間奏②(2:17~2:39)のコード進行、コードチェンジが若干不規則的であんま折り目正しくない。

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(急にシンコペーション入るのでラジオで「変拍子?」とおっしゃってた方はここのことを指していたのでは? リズムは崩れますが4/4はキープされてますよ~~!!)

 

 あとは、2周目のF#m7-B7のとこの2拍3連フレーズ(2:37~2:39の「タッタッタ」ユニゾン)がちょっとモタリ気味で5連ぽくもきこえますね。星野さん的には、リズムの訛り=ディアンジェロぽくメトロノームに対して遅れて音を出す、と解釈すればよいのでしょうか!!! 

 メトロノームに合わせた『標準』なリズムがある一方で、メトロノームには合わせない『訛った』リズムも同時に楽曲の中に配置することで、マジョリティとマイノリティを1曲の中で共存させています。どっちか一方だけじゃなくて両方を取るところが、さすが「僕は真ん中をゆく」と堂々と宣言してみせた人の音楽だなと感じさせます。リズムは全員ガッチガチにハマっているよりも遊びがあるほうが圧倒的にたのしい!!! さすがだぜ!!!! こうでなくちゃね!!! 細野晴臣の弟子の、あの星野源だもの!!!

 

 そして間奏抜けて[B]、このあと[C]=サビ行くかと思いきや行かない!!! 

前回「Bメロ、サビ前の”IIm7”がV7に進む4度進行を予測させる」と書きましたが、[D]頭がC#m7、ここで5度進行をとるので(4度進行の逆、「コードうごいてま~~~す」感が一番弱い進行。4度進行を『ホット』とするならこちらはクール)、意図したのかはわかりませんが、結果的に「まあまあまあ!! 最後のサビ行く前に一回落ち着きましょう、ひとやすみひとやすみ」という役割を担っていますこの”IIm7”!!! 意表ばっしばし!!

(あと意表を突くということでいえば、はじめてフルを聴いたとき、もうすでに予告編で「この曲、サビ1回歌った後に2回目で半音上に転調する」ということを知っている状態だったので「いっ、いつ転調するんだ!? ここか!? あっ違え!!」と2回勝手に裏切られたのがすげえ楽しかったっス!!!笑)

 

 さあそしてなんつーか!! 自分で言っちゃあ終わりですが『時よ』っぽいDメロへ!!!(笑)

似てるのは7~10小節目(3:07~3:13)の

“F#m7 - G#m7 → A△7 - B7 →

C7 → C7 →”

の部分。『時よ』ではIV△7がIVm6になってるんですがベースの動きはおんなじです!!

(2:39~2:47)

最初「あ~やっぱそんなに似てなかったな~~」と思ったんですけど、あとで歌ってみて気付きました!! このコード進行!!! “IIm7 - IIIm7 - IV△7 - V7 - bVI7”!!!ベースが「レーミーファーソー(移動ド)」と1音ずつ順番に上がるので、徐々に徐々にせり上がってくる感じがありすばらしい!!!! ヤバい!! 超ヤバい!!! 好きだ!!!

(なんでこんなにアガってるのか読んでくださった方はお分かりだと思うんですが、詳しくは『秋風に手を振って』でブログ内検索!!! しなくてもいいです!!笑)

 

この最後のC7、実際には半音上のキーFメジャーのV7で「Fに転調するよ~~」と予告するためのコードなんですが、キーEだとbVI7になり、前回貼った”M@STERPIECE”などにも使われている、

“bVI → bVII → I”というコード進行(2:16~2:19)を若干予測させるんですが実際には違って、それはまあなんというか勝手に惚れて勝手にフラれるようなモンなんだけど!!(笑) とにかくコードを分析するとか曲を作るうえで「このコードが来たら普通はこのコードが来る」という『ベタ』なパターンを覚えておくのは大切なことです!! ベタにはベタになるだけの理由がありますし、あえてベタを外すのも意外性が出ていい感じだし!! 

 前回も書きましたが星野さんはその辺の感じをコントロールするのがめっっっちゃくちゃうまいです!!! 『ドラえもん』は、コードだけに絞って話せば90%くらいベタで構成されてるんですが、やっぱり[B]の”A△7 → A#φ →  E”がJ-POPではまずない変態進行になっててハズしてます!!!

 

 あと、全体的にAメロBメロサビ間奏②Dメロ、全部登場するコード進行が似ているというか、あーのドナルドフェイゲンの”Snowbound”の話がしたいんですけど!! なんて言えばいいんだろう、全部のパートに「このコード進行はAメロのあの部分と同じなんだけど、かと言ってAメロと100%全部同じわけではない。なんかこう、ちょっとずつどのパートにも局所的に似ててそれが組み合わされてる、最小限のパズルのピースだけで1曲が構成されてる感じ」的な感じでしょうか!!

 要は全部のパートで同じパーツを使ってるんだけど、そのパーツとパーツの組み合わせをちょっとずつ変えていくことで、耳馴染みと新鮮さを両方ゲットしようとしているということです!! よくばり!!! でもすばらしい欲の張り方!!!! さすが!!

 そしてC7のエレピの「かかかかかーん」が「なんか笑点っぽいなあ」と思いました(3:12)!! つぎ最後!!!

 

 最後のサビ!!! 前回「ノーピボットで転調」と書きましたが、フルバージョンではイエスピボットでしたね!! 『名もなき詩』と同じように「転調するよ~~~」とちゃんと予告して転調してました!!!

(予告してくれたほうが「うおおお!!!」感は出るうえ音が取りやすく、カラオケ等でも歌いやすいです。両方に等しくメリットがあります、と前置きした上でやはり言わせてください!! 「やはりここでも星野さんのチビっ子への配慮がなされています」と!!!笑)

 

 「ドドドドドドドドド」のところ、全部の楽器が「ドドドドドドドドド」してるところに「みんなで一緒に歌って!!!」感を感じてしまい、やはり「キッズへの忖度!!!!!」と叫ばずにはいられなくなってしまいます!!! みんなでいっしょにうたおうね!!!

 最後の[C’]だけで聴ける([C]にはない)星野さんの裏声コーラスがちょっとプリンスっぽくていい!!! 星野さんの裏声コーラスいいっすよね『夢の外へ』とか!!! 愛!!!

 

 ラストアウトロ!!! 渋い仕事をつづけてきたエレピ最後の大仕事(3:43~)!! ここで前回の『セカンドライン説』を裏付けるように(『説』というか『正解!!!』なんですけど)モロ”Iko Iko”が演奏されます!!!! あの、他意はない…つもりだったんですが…別に、別にそういうことではないでしょう!!!(笑)

 ここで最後におもいっきりサンプリングするのがなんとも星野さんらしいというか、「キッズたち!! これがヒップホップマナーだよ!!!」という星野さんの声が聞こえるようですね!!! ストラッグル情操教育!!!!(笑)

(サンプリングとは、要は他のミュージシャンの楽曲の一部をリスペクトでもって引用することです。サンプリングというとふつうはレコードやCDから直接音を持ってくるのがメジャーですが、ここではエレピの、櫻田さんが弾き直しています)

 

サンプリング例、元ネタもサンプリングした曲もヤバいという好例↓

Bridge Through Time / Lonnie Liston Smith

[Unofficial]

 

We Roll Deep / Conscious Daughters

[Unofficial]

 

eclipse's (Change Clothes) / PUNPEE feat. Sugbabe

[Official]

 

Window ft. Alex Wiley and Akenya Seymour / Chance The Rapper 

[Unofficial]

 星野さんだいすきチャンスの曲でもサンプリングされています。『ドラえもん』でサンプリング(弾き直し)されてるのはたぶん前回も貼ったこれ↓

 

 以上です!!! 書きたいことはだいたい前回に集約されてたんですが、みなさんの「フルのも読みたい」というお声のおかげで編集版とフル版で2度もしっっっかり楽しませていただきました!!! あざっス!!!!

 聴き終わったあと、「いい曲!!!!」と拳を突き上げました!!! 照明ブン殴ってしこたま怒られました!!!! ついでに手もブッ壊れるかと思いましたが、この曲で右手ブッ壊れるなら本望!!!(笑)  間違いなく2018年に銀河系で書かれた曲のなかでは最もいい楽曲のひとつでしょう!!!! 今言えることはすべて言い切りました!! あとはCD買ってゆっくり楽しみましょう…

 

 オレが記事書いてこれで終わり、ではなくてみなさんに読んでもらって、みなさんからミュージシャンさんたちにお金が入ることでやっと完結すると思っているので、まだ予約etcされてない方はぜひぜひぜひ予約or発売されたら購入してください!!! 我々の入れたお金で星野さんがまたすんばらしい音楽を作れたり、新しい音楽をインプットできたり、あるいは[ピーーーーーーーーー]になったりすると思います!!! なんとありがたい!!! もちろん『ドラえもん』だけじゃなくて他の記事で紹介している楽曲や、前回紹介した『冬越え』が入っている”HOSONO HOUSE”などなどもぜひぜひ!!! 名盤です!!!

 これからも星野さんのこと応援していきましょう!!! なんてったってドクタージョン先生と中村八大先生を掛け合わせてキッズ向け映画ドラえもんの主題歌にしてしまうド変態ですからね!!!(笑) 超好き、マジ好きだよ!!!!

 

 

 というわけで、はい、あの、もう3ヶ月前同様の状態なんですが、ブログのアクセス数を鬼のように増やしてくださった皆さま、星野さんファンの方へのラスト忖度ということでちょっとしたカーテンコールをご用意いたしました!! こんなヤバいことやるヤツはそうそういないでしょう、『ミュージシャンのファンが、そのミュージシャンが好きそうな曲をブログに張りまくる』という痴態!!!!

お時間ありましたら最後までお付き合いください、それでは!!