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世界中のナウくてマブいおもしろ音楽物産展です🍣

超ド級ファンが送る星野源さんの『ドラえもん』分析(コードもあるよ)!!!

 

 『ドラえもん』とショーターのBlack Nileの進行と[ピーーーーーー]を考えてたら朝に…

きのう2月更新分を書いてたらふと「星野源ドラえもんの主題歌やるってよー」の言を思い出し、聴いてみたら爆アガりパリピ祭りの乱になってしまい、[ピーーーー]ながら『ドラえもん』のことを考えている人へ…せっかく書くのでテンション上げてきます!!!!

 

 ヤバいですね!!! 数年前の『ばかのうた』とか聞いてた自分に教えてやりたいですよ!! 「星野源ドラえもんの主題歌書くで」と!! ぜったい信じない!!(笑)

 

 というわけで、星野さんのファン最筆頭に名乗りを上げるべく『ドラえもん』分析します!!! 氷室冴子先生がヅカファンのトップに入るためにやったというアレやコレやを思い出しますね!!!

小沢さんのシナモンに続いて今回もコードとってみたのですが、音源のアレのアレでこっちはVがサスってるかサスってないのか、IIIがm7なのかIonIIIなのかなど、細部に執着していない甘めのコピーなので参考程度にどうぞ~~

(Aメロ2小節目のonBのコードはちょっと聞き取れませんでしたスンマセン!!! 4度音程が聞こえるような気がしまッス!!!)

 

・Key=E→F, 4/4

[Intro] ~0:12, 7bs

(E…)

[A] 0:12~0:23, 8bs

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7→

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7 - E - E →

[A’] 0:23~0:39, 10bs

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7→

E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - Cdim7 - C#m7 - C#m7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7 - E - E →

[B] 0:39~0:52, 9bs

A△7 → A#φ →  E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 → 

A△7 → A#φ →  B - BonA → G#m7 - F#m7→ 

F#m7 →

[C] 0:53~1:05, 8bs

E - EonD# → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

A△7 - G#m7 → F#m7 - B7 →

A△7 - G#7 → C#m7 - C#m7 - Bm7 - E7 →

F#m7 → B7 →

[C’] 1:05~1:23, 10bs

F - FonE → Dm7 - Dm7 - Cm7 - F7 →

Bb△7 - Am7 → Gm7 - C7 →

Bb△7 - A7 → Dm7 - Dm7 - Cm7 - F7 →

Gm7 → C7 → 

Gm7 → C7 →

Gm7 → C7 → 

[Out] 1:23~ 4bs

(E…)

  

 さて、『シナモン』の記事では楽曲の構造から日本のポップスの系脈について読み解いていきましたが(そうか?)、今回は楽曲そのものに触れていきたいと思います!!

まずイントロ!!! イントロの時点ですでに約束された勝利!!!! 全国のチビっ子たちがセカンドラインを聴くと思うと胸が熱くなるねオモえもん!!!

 

 イントロ、採譜するとこうなっております(ベース譜です)

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 イントロのこのリズム、おそらくというか十中八九というか、『セカンドライン』というリズムパターンの変形です↓

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 この『セカンドライン』というのは、アメリカ南部のニューオーリンズで生まれたリズムで、のちにロックやR&B、ジャズなどに多大な影響を及ぼしたと言われているものです。

日本のポップス界では、もはや皆さまおなじみでありましょう細野晴臣御大、とその良き好敵手(と書いて友と読む)大滝詠一御大らが『このリズムがロックやR&Bなどに多大な影響を及ぼした』ということにいち早く気付き&着目し、自らの楽曲の中に取り入れながら研究しておりました。

 

(セカンドライン実例、冒頭数秒だけでいいので全部聴いてみてください↓

Iko Iko / Dr. John

[Unofficial]

(他意はないのです他意は)

 

Hey Pocky A-Way / The Meters

[Unofficial]

 

冬超え / 細野晴臣

[Unofficial]

 

あの娘に御用心 / 大滝詠一

[Unofficial、音遠し]

 

ドーナツ・ソング / 山下達郎

[Unofficial]

…と思ったけど聞いてるうちに「セカンドラインじゃなくてこっちかな?」という気に↓

Mステで仲良さげにしてたのもこれの伏線って可能性がっっ!!!笑)

 

 いずれにせよ、細野氏の正統な後継者である星野さんが、J-POPシーンのド真ん中でセカンドラインを打ち鳴らすということはなんというかもう、必然中の必然であり、かつ星野さんの覚悟が透けて見え、さらにさらに「オラーーーー!!! 復権じゃーーーー!!!!」という雄叫びがきこえるようでとても素晴らしいと思います!!!

 先日どこかで「J-POPは日本人の苦手な音楽要素を、時間をかけて排除していった結果こうなった」という文言を読んだんですが、星野さんは『私たち日本人が食べづらいとされている音楽要素(複雑なリズム・複雑なハーモニーなど)をかなり食べやすく作り変え、かつ楽しませる』能力にとても長けているミュージシャンのひとりです!!

 再度セカンドラインの楽譜を見ていただきたいのですが、

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このリズムは16分音符=4連符が基調とされており、俗に言う「16ビート」となっています。『シナモン』の記事で既に挙げた「日本で強い音楽」ロックやフォークなどは8ビート=8分音符基調なので、そちらに比べると16ビートは馴染みがないリズムで、ややもすれば「え~ナニこのリズム~? 食べづらいわ~」的な様相になってしまいかねないのですが、星野さんはこのリズムパターンを拡張=遅くすることによって、8ビートの感覚で演奏&聞けるようにアレンジしています。

 

(セカンドラインをそのまま横に引き伸ばすとこうなる=リズムをゆったりにしてみる

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そこに1音足してみる=8ビートのノリに近づけてみる

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ドラえもん』イントロのできあがり~ホンワカパッパ~~)

 

 上記のようなアレンジを加えることで、アメリカ音楽の源流であり、かつJ-POP界の先人である細野・大滝両氏が取り組んでいた、しかしJ-POPリスナーには「食べづらい」かもしれないリズムを超絶食べやすく&おいしく&ポップに我々にお届けしてくれたのです!! さすが星野さん!!!

(まあ、アレンジというか…捉え方の問題なんですけどね、『ごはん』が『茶碗に山盛りのアレ』を指すのか『米粒ひとつぶ』を指すのか、いやそんなんどっちでもえーやんというような)

このイントロのリズムを全国のチビっ子が、その周りの大人たちが口ずさむと思うと涙涙です!!! チビっ子、ぜひドクタージョンとかミーターズを聞いて大人になれよ!!!!

 

 そしてそのイントロが、なんと7小節で切れていることも見逃せません(前もどこかに書きましたが、小節数は4あるいは2の倍数で回るのが標準とされているので7小節はイレギュラーです)!!

2小節パターンのフレーズがちょうど半分の箇所でブツッと切断されることによってもたらされるサプライズ感が「えっ!? これから何がはじまるの!?」というワクワク感に直接的に繋がっています!!! まさにドラえもん長編映画じゃあないっすか!!! ワクワク!!!

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最後の4回目だけ0.5が来ています、1小節をショートカットしているのでスピード感が出ます!!!

 

(あと、ギターの音色から『ギャグ』を想起させるイントロですね!!

諸事情でアルバムには収録されませんでしたが、今の星野さんと長岡さんの蜜月関係を思えばかなりデカいシングルだったなあと思いますありがとう亀田さん!!!!)

 

 

 そして、そんなJ-POPでは見慣れない顔のセカンドラインに導かれるようにやってきたAメロのコード進行は一転してJ-POPJ-POP(いいづらい)しております!!! このへんのバランス感覚というか、おもてなし感覚というか、あらゆる角度からのリスナー忖度感覚というか、が実に星野さんらしい!!!

 コレ、俗にいうと『カノン進行』だと思います、I△からベースが順次下降していくコード進行です。使われてるコードや進行にはそれほど変わったものはありませんが、ただ、コードの変わるタイミングが折り目正しくなく、2拍で変わっている中に1拍で変わる箇所があり、リスナーの予想を裏切ることは忘れません。ワクワク!!! ゴロリ!!!

 (たとえば、Aメロのここ(0;12~0:18)↓

“E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7→”、

ふつうなら

“E - EonD# → C#m7 - Bsus4?  →

A△7 - EonG# → A△7 - B7→” 

にして、わざわざ2小節目にA△7つっこまなくてもいいのにも関わらずあえてブッ込んで意表を突いてくるところがおもしろいです)

  

 そしてリハーサルマークA’をつけたAメロの2周目(0:23~)!! 一聴しただけでは「自分が今どこにいるのかよく分からない」ように作られている感じがヘタすると食べづらさにも繋がってきてしまうんですが、それを「えっ何が起こってるんだろう!? わくわく」という感じに持ってけてるのが星野さん!!

 

まず先にAメロの構成を解体すると、

“E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7→”

“E - EonD# → C#m7 - Bsus4? - A△7 - A△7 →

A△7 - EonG# → A△7 - B7 - E - E →”

とふたつに分割することができますね。

そしてその差異は4小節目が”IV△7→V7”になっているか”IV△7→V7→I”になっているかだけなのですが、その「『V7の不協和の解決が1拍後なのか2拍後なのか』というわずかな差が聴き手にもたらす僅かな雰囲気の違い」を星野さんがリスナーに、特にこの曲をたくさん聴くであろうキッズたちにプレゼンテーションしているように感じられ…星野さんの「みんな、そういう音楽の細かなところまでも楽しめる大人になってね…」というメッセージが聞こえてくるようで(幻聴)…、はい、あの、なんというか「売れてよかった…ありがとうアミューズ…」以外の感情が消え失せてしまう…

 

(この”IV”とか”V”とかゆーのは要するにコードが「気持ちよく響いてる~~協和音~~」「協和してません~~不協和音~~でぃすこ~ど~~」どっちなのかということを示すためのものです。

「きりーつ、れー、ちゃくせーき」の「ちゃーん、ちゃーん、ちゃーん」というコード進行は(3人のイクラちゃんにあらず)”I→V7→I”なんですが、”I”は「気持ちいい~サイコ~~~」で『V7』が「不協和音~~~なんか気持ちわりーから早くIのコードに進んで~~」で、ここに出てきてない”IV”は”V”のためのジャンプ台、と覚えてください。

なので”IV△7→V7→I”というコード進行は『ステップ→ジャンプ→着地』とよく例えられるのですが、Aメロ前半の0:16~0:18の部分”IV△7 - V7→I”ではジャンプしてから着地するまでが長く2拍かかっていますが、後半の0:22~0:24”IV△7 - V7 - I - I →”のほうではジャンプした次の拍で着地しており、ここに実に微細な差異が設けられています。

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(こう↑なのかこう↓なのかの差)

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使っているコードは同じなのにちょっとした変化をつけて聞き手を飽きさせないようにする、という星野さんのおもてなし精神が見てとれます。こういうところに凝るのってすっげえメンどっち〜んですが、この曲のバイブスから「きっと楽しんでやったんだろうなあ…」ということが感じられてなんかジ〜ンときますね…)

  

 そして、A’!!

パッと見でお分かりの通り、2小節”A△7 - EonG# → A△7 - Cdim7 - C#m7 - C#m7 →”(0:33~0:35)を挿入しただけなのですが、「たったそれだけ」の違いが聴覚上の大きな違いをもたらす、ということは上段の説明でなんとなくでもご理解頂けたと思います!!!

 『A△7 - EonG#』ときて「ハッハ~ン次はA△7 - B7 - Eでしょ~? 知ってるし~~」と予想し、実際にA△7までは同じなので「やっぱあってんじゃ~んフッフ~ン」と思っていると飛び込んでくるのはディミニッシュコード(ある種最強の不協和音です)なので、初対面だけど話がグルーブしてて向こうもなんかニコニコしてるし「あれっ…🤗」と思ってたらノーモーションでいきなりブン殴られる感じ!!!

 そしてここからBメロに向かうかと思いきや、元々のAメロにもあった”A△7 - EonG# → A△7 - B7 - E - E →”をちゃんとやってから行くんですね!! 2重3重にもサプライズが続きます!!!

 

(最近の星野さんの曲は構成がおもしろい!!

”SUN”はご本人があちこちでおっしゃっていたように『1コーラスがDメロまである』し、”Family Song”も同じく「とーおいばーしょもー」の部分が『サビのあとにさらに別のサビが来てるように聞こえる』のがすげ~おもしろいス、そしてコードが星野さん好きなアレでもあり神前暁さんのアレでもあるという二段落とし…「アレ」というより端的にこれだよね…↓

M@STERPIECE

[Unofficial]

サビ(1:48~)のコード進行が"I → VIIφ - III7 → VIm7 → Vm7 - I7→ …"で"Family Songのそこの部分とほぼ同じ。

星野さんがラジオでこの歌詞読んでくれたおかげでいま俺の財布からバンダイナムコさんに続々マニーが落ちてるよ!!!)

 

 そしてその箇所の「同じ雲の下で暮らした事件」ってフレーズヤバい、みんな知らない人同士なのに同じ場所に暮らしてるって確かに事件だよね…この「あたりまえのことってすごいよね」を突きつけてくる星野さんの歌詞ヤバいっすよね…(ちょっと違うけど『夢の外で』2番の、すっごい楽しげな曲調なのにふいに「そのわからないを認めて」って暴力的にとんがったフレーズが飛んでくるのが聴くたびにヒヤッとできますよね)

※追、いわく「『事件』じゃないよ『次元』らしいよ」ということなのであちゃ〜…。でも「暮らした事件」でもまあなかなか…(手前味噌)※

そしてそこに「4次元」、永遠が存在するって言い切ってるのが星野さんらしいというか、完全にStranger以降というか…「誰かこの声を聞いてよ」って言ってた人が「君の声を聴かせて」にスイッチングしたときの、あのなんとも言えない感動が…

 

 ほいでBメロ、ド頭(0:39~0:42)の”A△7 → A#φ →  E”の進行の意味わかんねえ加減が「ヒューやっぱ俺の源だぜ!!」になれて最高

(実際は属調のV7→IVブルース進行なのだが「これ、普通…J-POPで使うか…?」というコード使いです、「星野源のコード進行はジャズの影響がうんぬん」という文句には「う~~んそんだけか~~?」って感じなんですが、これはやはりジャズ的な進行と言わざる見ざる着飾る…)

 この#IVφが、関ジャニの『今』サビのbIIIdim7を連想させる感じでそーぐっそーぐっ!!

0:43~0:44のコード。上に書いた通り不協和音なんですが、使い方次第でこんなにも鮮やかに響きます。

 そして2周目にでてくるBonAが『おリディアン~~~~』って感じのサウンドで好きです!!! (じつは『シナモン』Bメロにも)

 

 そして9小節目(0:51)、この「でででででっ」がV7のドミナントっぽいんだけど実はたぶんIIm7なんですよね!!!普通サビ前ならIIm7 - V7という進行にして4度進行させたいところなんですが(IIm7はIV△7の代替コード、4度進行というのは「はいコード動いてまーす!! はーい動いてまーす!!」感が最も強いコード進行のこと)、ベッタベタのベタ感が感じられてしまうV7を使わずにIIm7単体で「でででで」することで、フレーズそのものは「でででで」で派手なんだけど押し付けがましくない感じが出ててマジで星野さんらしいなあと思います。

この曲全体を貫く『ワンポイントハズし感』は『型が重要なJ-POP』に対する、オルタナティブな感性を持つ星野さんからのひとつのアンサーでもあると思います!! リハーサルマークA’とBは10小節と9小節というハンパな数!!! チビっ子!!! 型は破るためにあるんだ!!!! 

 「コードが動いてるっぽいけど動いてない」ので『秋風に手を振って』のサビを思い出してしまい…あの…(他意はないです他意は)

 

 サビはHey Joe運転(Hey Joe体操)て感じですね、いつもの星野さんって感じです!!

「全体的ん『ギャグ』が近いかな?」と思ってコード見てみたらサビ頭も2,4小節くらいは似てますね、この「なーにもっ」のところ、コードが”IV△7 - III7 → VIm7”でメロディが(移動ドで)「ラーシードっ」に超『星野源!!!』感があります!!

 そしてその歌詞がまた…「何者でもなくても世界を救おう」ってすごい、すごいいい歌詞じゃあないですか? コレホント…いやあ…別に「自分が何者であるのか」とかそんな必要ないんすよねマジで…ヒーローとかでもなくたって世界は救えるんですよ…ほんとに…「宇宙の中で良いことを決意するくらい」すよ…

 

 そしてそこで半音上転調!!! ノーピボットで!! これも意表バッシバシ突きます!!

オケの隙間を縫って歌メロだけになって転調するので、そのスペースの作り方がやっぱ星野さん…

(転調の方法ってざっくり2通りあって、ひとつがこれみたいに

「行くぞオラ~~~」とどこに転調するか予告する転調、4:31で半音上のキーのドミナントVが鳴らされて「半音上行くぞ~~」と予告してっます

そしてもうひとつが「行くぞ~~」しない転調

0:06で前触れなくいきなり半音上に転調します、『ドラえもん』は後者タイプ)

 星野さんの歌のピッチ感がこの転調ウェーイ感に何かしら寄与するところがあるかもしれないと思うのですが、そこに触れるとキーパンチがさらに大変になるのでスルー!!!

 

 そしてそしてついにカタルシス、1;13の「どどどどどどどどドっラーえもん」という狂気とハピネスに満ち満ちたフレーズが最後に炸裂!!!! 何故か赤塚イズムを感じます!!!(笑) F先生!!!!

「こーりゃ思いついた瞬間星野さんガッツポ出ただろうな」という想像が極めて容易なくらいに圧倒的勝利!!! なフレーズ!!!

 コード進行は超単純なIIm7→V7の往復、メロディーも「ドドドドドドドドソッソーミレド(移動ド、さらにミがクオータートーン入ってるぽくてブルーズィー)」で極めて単純の極み乙女!!!! この、いかにも子どもが口ずさまずにはいられなくなってしまうような感じが最高!!! そして狙った感じで3回もくり返します!!! うわ~あざといわ~~~あざとい~~~けどこういうあざとさって大好きだ…(ハンス)

そしてさりげなくキッズたちにブルーノート情操教育を施すという…ンモ〜〜〜好き…

 

 ほんで1回目2回目3回目!!! 声を割るところでイースタンユースを連想!!!(笑)

(書籍『働く男』でフェイバリットとして挙げられています、雑誌の企画でボーカルの吉野氏と対談したりも)

この曲だってJ-POPの皮を被ったオルタナティブだよね星野さん!!! つかもう実質はっぴいえんどイースタンドラえもん主題歌になってるようなもんじゃんコレ!!!(笑) 事故じゃん!!!!

「あ~~も~こんなんマジでこれ絶対マネするやつじゃん~園児とか小学校低学年とかさ~~~こういうの絶対好きじゃん~~~」という晴れやかな気持ちでいま胸がいっぱいです…

オバQ音頭で踊り狂った少年がおSAKEレコ大を経て今やドラえもん主題歌ですよ…っっっっか~~~泣かせるじゃあありませんかい…

 そしてそのままアウトロの、石橋さん?(※、櫻田さんですね)によるエレピのフレーズのブルーノートbIII度が混ざる感じが完全に我々の意識を遥かニューオーリンズまで連れて行ってくれて「宝島!!!!」って感じですね!!そのまま優勝!!! 2017年早々にして優勝②!!!!

(①はこれ↓)

 

 全体通して、Snow Menのときも思ったんですけど一層「J-POPと、いまのJ-POPとはとてもとても縁遠い音楽をめっちゃ上手く掛け合わせて完全にオルタナティブかつポップすぎるJ-POPを作る」のが短スパンで異常なほど上手くなってますね星野さん…このまま優勝し続けてほしい…

ホント「何者でもなく、でも世界を救おう」ってフレーズをツルっと歌える人がシーンの頂点に立っているということが何事にも代え難く幸せですね…もっとこういう言葉とか音楽が必要な人に届けばいいなあと祈るばかしでございます…お願いだから長生きしてね…死ぬ前に一度だけでいいから会いたいよ…そして溢れんばかりの愛を伝えてドン引きされてえ…

  

 以上です!!! 曲が1分半くらいしか出てないので短めでしたね!!! 

というわけで、本稿の結論は「今年のドラえもんの主題歌は、実質はっぴいえんどイースタンユースです」っすね!!! 最後までお目通しいただきありがとうございました!!!

大滝さんにもこの曲聴いてほしかった…と思ったけどやっぱ雲の上で聴いてるっすよね!!! きっと!!!

 

  ※追追記、前編と後編で読まれかたに差があるので誘導させてください!!(笑) 次のページに続編もあります!!!

超ド級ファンがほめまくる星野源さんの『ドラえもん』フル分析(もちコードもあるよ)!!! - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

そして続編の続編も出ました、こちらは「読まれ方に差がある」どころではなく閲覧数1/3000以下ぐらいなのでぜひ読んでください!!

すべての日本人へ。星野源さん『肌』の、あたらしいリズムへの挑戦(を超ド級ファンと読み解こうの巻) - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店※ 

 

 いやあしかしマジで、マジで誰が予想していたのでしょうか、『慰安旅行』とか弾いて『くだらないの中に』歌ってたあの星野源がまさかのまさかでドラえもんの主題歌を書くことになるとは…

(つかマジここ最近星野さん知って「どうせ俳優上がりで片手間で音楽やってんだろ~」とか言ってる人はぜひぜひおSAKEのギタープレイ聴いてチビってほしいっスね…叩き上げやでマジ…というかそこ関係なく老若男女問わず星野源に興味ある人は『ギタリスト星野源』のヤバさに触れてほしいです、プリンスよろしくギタープレイにフォーカスすると面白いですよ!!!)

 そしてこういう歌をキッズたちが意味もわからず口ずさむというのが…大人になってから「そういえばあのドラえもんの歌、なんかいいこと言ってたよなあ」と振り返ってちょっとジーンとできるような…それこそ

とか

みたいに…

まだ1分半しか聴けてないですが、この曲、『ドラえもんの主題歌』という問いへの回答としては50000000000000000000点なのではないでしょうか!!! フルがとても楽しみですね!!! Dメロあったら『時よ』みたいなヤツのような気がします!!!(笑) アテなどないですが!!!

  

 あ、最後に、他の記事もぜひよろしくお願いしまっす!! 星野さん&菊地成孔さんがラジオでかける音源は100%すべて好き(R&Bヒップホップはもちろんのこと『ナチュラルに恋して』とか『絶対特権主張しますっ!!』とかおジャ魔女どれみとか全部含めて!!!)という人間の耳が選んだ曲ばっか貼ってるので、ぜひぜひお好きな曲見つけてミュージシャンにお金落として経済ジャンジャン回しちゃってください~~~まだまだ寒い日は続きますが、ホットな音楽とラブで心身ともにご自愛くださいそれではっ!!!!

 

 ※追、このへんはいい感じに星野さんも好きそ〜な感じの曲を取り揃えてます、ずっと読んでくださってる方にはなんとなくバレてると思いますが、ほとんど『コメントの文章量が多い=めっっったくそ好き』の意です…例外も多々多々多々ありますけど…

最近聴いた日韓米ポップス2017末編 - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

SUSHIBOYSにCHAI、2次元アイドル(アイマス)と3次元アイドル(Red Velvet)にサティという、『このブログならでは』としか言いようがないラインナップをご紹介しております…

一番上の"prince of modern"がガチのガチで好きなやつです、星野さんのおともだちの西寺さんの曲についても書いて…うお曲については触れてない…(笑)

最近聴いた日韓米+αのブラックミュージック2017末編 - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

こちらは「だいたい全部星野さん好きっすよね?」という感じのラインナップです、PUNPEEさん5lackさんケンドリックラプソディーノーネームちゃんとヒプマイを同列に並べてるのはここだけなのでは!!! オススメは星野さん大好きなチャンスザラッパーが絡んでるNonameちゃんの"Yesterday"とJamila Woodsさんの"Holy"です(星野さんがラジオでかけた曲も混じってます…あと菊地さんかけたらしっすねHEAVEN…)

最近聴いた中国・台湾ブラックミュージック2016~2017編 - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

 これは↑みたいなブラックミュージックが好きな人が中国語圏のR&Bとヒップホップをいろいろ聴いてみたけどうおおKにも負けてないやんという記事です、上に貼ったKポップとかがお好きな方や「アメリカのはあんま好きじゃないけど日本のR&Bなら…」という方には超いい感じの記事となっております

上の記事では紹介されてないのですが(2月更新は『中国・台湾ブラックミュージック第二弾』で)、これなんかアリアナちゃんの"I Don't Care"に全く引けを取ってないぐらいに素晴らしいです↓

 低音の効き方では負けてるか…でも曲の良さと0:26でリズムが崩れるところがスゲえ!!! タメはってる!!!! あと斜め45度くらいが上白石萌音さんそっくり!!!!

 記事のなかだとGen Neoくんまわりはかなり聞きやすくポップな感じで、特に"Missing You feat. 汪小敏 / Gen Neo"がおすすめです、ホロっと泣ける感じのやさしめバラード…(つか改めて聞き直すとやっぱ0:48とかモロSometimes)

 

 …という感じなので、好みが合うようでしたらぜひ今後ともお付き合いお願いします、今度こそそれでは〜〜〜

 

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 というわけで当ブログイチオシの『最終スパンクハッピー』も鬼ヨロです。すべての悩み苦しむ日本人を救うために立ち上がった、星野さんの『一人クレイジーキャッツ』を堂々と指摘して見せたジャズミュージシャン菊地成孔と稀代のクラシック才女小田朋美の繰り出す圧倒的ラヴアンドピースを見逃すな!!

 

浜本談子 (@odoroktamegoro) | Twitter

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