「K-POP、興味はあるんだけど…入り口どこ…」というそこのあなた!! ちょっとだけ聞いてみましょう!! 一緒に!! 韓国語わからなくても大丈夫!!
というわけで今回はK-POPの男性シンガー・プロデューサーを5組にしぼって各3曲ずつ、コンパクトにご紹介いたします。
私的なのでかなりR&B/Hip-Hopサイドに寄った人選となっております、BTSとかEXOとかワナワンとかセブンティーンとかは扱っておりませんが、
そちらの入門はきっと俺の5000000000倍詳しい人が5000000000倍やさしい記事を書いているので…なんせピョンチャン閉会式見るまでEXOは6人組だとおもってたくらいのアレなので…(背後から刺される音)
と、楽曲を紹介させていただくまえに、まずは軽くK-POPの魅力についてガイドさせていただきます「ガイドなくていいわはよ曲来い!!!」という方はどぞスッ飛ばしてください!!
・みりょくその1, みんなうまくてすごい
みなさまご存じかと思われますが、Kのエンターテイメントはお国柄上、のきなみ『上手い! 美しい!!』というものばかりです。
たとえば日本のアイドルのように『ファンと一緒にアイドルも成長していく、その過程を楽しむ』というような考えはあまりなく、Kのアイドルは最初からある程度まで完成されています(近年はその考え方を取り入れたコンテンツも出て来ているようですが)。
「うわーレベルたっけーーー!!」というものに浸りたい方にはとてもK-POPオススメです。
f(x) 에프엑스 '4 Walls' MV - YouTube
ちょうど1年前書いたように、自分のKオーバーグラウンドの入り口はこの曲でした。
「イントロから鳴りつづけるコード進行が、"Just The Two Of Us進行"という世界中のR&Bで使われているオーディナリーなものを連想させながら実際には微妙にスカされている」などなどなどなど、
楽理的な観点から見てもひっっじょうにオイシイ楽曲なのですが、『アイドルといえば日本のオーバーグラウンドものしか知らない』という耳にはまず単純に「うおスゲえ!! ヤベえ!! アイドルがディープハウス!!!」という驚きがありました。
Girls' Generation 少女時代 'Gee' MV (JPN Ver.) - YouTube
Girls' Generation 少女時代 'Genie' MV (JPN Ver.) - YouTube
「少女時代の"Gee"と"Genie"がドリアンモード(モダンジャズの文法の借用)でできている」というのはもはやクリシェですが、現行のK-POPも同じく、オーバーグラウンドにもアンダーグラウンドにもヤバい曲が遍在しまくっています。
・みりょくその2, ブラックミュージックがヤバい(音楽的にはアメリカ+日本?)
アメリカと日本に挟まれている(物理&心理)韓国の音楽は、アメリカ音楽の骨太な感じと日本の音楽のメロディアスな感じがとてもちょうどいい具合に融合していて、聴いていて楽しい曲がヒットチャートの中にもとても多いです。
とくにアメリカの流行りものがお好きな方はK-POPをウオッチしておいて絶対に損はないはず。音楽におけるトレンドの発信地であるアメリカ音楽の咀嚼力は、少なくともアジアにおいては間違いなく韓国が一番でしょう。
また、最近は某フリースタイル番組のおかげで日本国内でもヒップホップが盛り上がりをみせていますが、国全体のアベレージで見てみると、あらゆる意味において米軍基地と距離が近いKにはなかなか敵いません。
国内のミュージシャンいわく「まだまだ」らしいですが、それでも韓国の若者たちの間には日本の何倍もラップやヒップホップが浸透しており、オーバーグラウンド/アンダーグラウンドのいずれにもヤバいラッパーやシンガー、また音源がとてもゴロゴロしています。
というわけで今回はとくにオーバーグラウンドもの、韓国国内あるいは日本国内においてもスターとして名前が知れ渡っているヒーローたち5組の楽曲を、
・「『まずコレ聴いて!!!』枠」
・「ブラックミュージック好きならぜひ…枠」
・「個人的にメッッッチャ好きなヤツ枠」
の3曲にしぼってご紹介いたします。踊りましょう!!
1, 天才箱、
Primary(プライマリー)
<「まずコレ聴いて!!!」枠>
Primary - ? Feat. Cheza, Zion.T
[Official]
トップバッターはこちら、韓国国内で絶対的な人気を誇るスゴ腕音楽プロデューサーPrimary。「あなたは一体どんな人なんだ? 薬指の指輪の意味は? あなたのことを考えるたび、頭に無限の"?"が浮かぶ」というラブソングです。
プライマリーは作詞作曲編曲担当で、歌は歌わないので必ずシンガーやラッパーとコラボして曲をリリースします(動画中では箱の人)。そんな彼も今年35歳、中堅選手として精力的に活動を続けています。
フューチャーされているラッパーのチェジャ氏は"Dynamic Duo"という韓国で大人気のラップグループのメンバーで、なんと歌番組に出れば若いおねーちゃんたちからキャーキャーと黄色い悲鳴(死語)があがるほどの国民的スター。1999年結成、現在はアラフォーですがラップがんばってます!!
121108 Primary - ? Question Mark (Feat. Zion.T & Choiza of Dynamic Duo) - YouTube
(もうひとりのシンガーZion.Tについては別項で触れています)
このように、プライマリーにフューチャーされているシンガーやラッパーを追えばおのずとK-POPの全体図が見えてくるという、K-ブラックミュージック界の細野晴臣氏のような存在なのであります。Kにハマるなら一度は通っておきたい道といっても過言ではないでしょう!!!
1:02~、Zion.Tの歌の入りを「んなウソで(ウソで) 悪魔に感情売って」と聴き取った菊地成孔さんは天才だとおもいます
<R&B/Hip-Hop好きならぜひ…枠>
Primary, OHHYUK - Bawling
[Official]
うって変わってこちらは、静かにすれ違っていく恋人の関係を、転がり続けてゆくボーリングの玉になぞらえた名曲。
サマソニに出たりnever young beachと対バンしたりと、日本でも徐々に知名度をあげつつあるバンド"hyukoh"のボーカリストであるオヒョクくんをゲストにむかえた楽曲で、グリッドに沿ったリズムを打ち続けるドラムスと、ディアンジェロさながらにモタったボーカルの対比があざやかです…😭😭😭😭
「5組のほうがキリいいしな〜〜〜…」と悩んだのですがやっぱりhyukoh紹介したいのでさせてください!! 「オヒョクくんの繊細な感性が楽曲の素晴らしさの土台になっていて」と書くとおとなしめな曲ばかりのように見えてしまいますが、そんなことはまっっったくないのでR&B好きもロック好きもまず一度聴いてみてください。
HYUKOH(혁오) - LOVE YA! M/V - YouTube
(ビートルズとかオアシス、失礼オエイシスを彷彿とさせる、なんというのでしょう『コカコーラのCMソングっぽいミドルテンポの泣きロック』です。名曲)
[MV] hyukoh(혁오) _ Comes And Goes(와리가리) - YouTube
(『韓国のサチモス』感あふれるノリノリ楽曲)
(鬼やさしげなバラード曲。すごくオススメです、日本人好みな感じだと思います)
<個人的にメッッッチャ好きなヤツ枠>
Primary - ~42 Feat. Sam Kim, eSNa
[Official]
2017年夏リリースの"shininryu(新人類)"というアルバムのリード曲で、曲もさわやかだしPVもかわいいしで無敵な一曲です。夏だ〜〜〜〜〜
タイトルの"~42"は、韓国語では”42"を「サイ」と発音するそうなのですが、同じ音で『間』という意味の語もあるようで、楽曲の最後3:04~3:07と3:25~に「今ふたり、最高の間柄」というフレーズで登場します。
1:55~、「もしあなたが今日告白してきたら?」というところで歌のリズムをモタらせてるのが最高にマヴいですね!!
2, リズムエイリアン、
Zion.T(ザイオンティー・ジャイオンティー)
<「まずコレ聴いて!!!」枠>
Zion.T - No Make Up
[Official]
プライマリー楽曲にフューチャリングされたことで一躍有名になったシンガーZion.T。
「韓国のマイケルジャクソン」と呼ばれたり「韓国のプリンス」と呼ばれたり「韓国のディアンジェロ」と呼ばれたりしておりメチャクチャ忙しい彼、グラサンがめちゃくちゃ特徴的ですが、外すとぜんぜん怖くないしカワイイですよ…(小声)
(調べたら目が小さいのがコンプレックスだからかけはじめたそうです。そういうの!! 弱いわ!!!💘)
見出しで「リズムエイリアン」と書きましたが、1stアルバム以降はエイリアンやめてヒット連発ふつうのポップス職人になってしまいました…ただ歌はいつもメッチャうまいので…!!
この楽曲はポップス職人としてのZion.Tの実力が存分にあらわれており、とても聴きやすいナイスでポップなミドルバラードに仕上がっています。韓国国内でも大人気ですがJ-POPな耳で聴いても十二分に楽しめる楽曲で、歌詞も調べればすぐに和訳がヒットします。
「あなたは毎日化粧して家を出て行くけれど、寝る前のすっぴんや寝起きのむくんだ顔のほうが魅了的。あなたはそのままが一番素敵だよ」という曲です…(モゴモゴ)
この曲がストライクな方は同路線、やさしげミドルバラードなこちらもイケるかと。だいぶヤバいMVとともにお楽しみください!!↓
[MV] Zion.T _ Eat(꺼내 먹어요) - YouTube
Zion.T - Complex Feat. G-DRAGON
[Unofficial]
Zion. T (자이언티) - Complex (feat. G-DRAGON) - YouTube
こちらもK入門に最適、BIGBANGのリーダーであるG-Dragonをftした楽曲"Complex"は、iTunesの『今日の一曲』に選ばれたこともある世界的な名曲。Zion.Tの独特な声質がナーバスに響きます、最後に一瞬だけトラップになる(2:24~)のがイイですよね!!
「俺はコンプレックスまみれだ」と歌うZion.Tと「ごめん俺にはコンプレックスなんてないや、俺みたいに生きてみればいいじゃん」とアンサーするG-Dragonのやりとりがオイシイ…
<R&B/Hip-Hop好きならぜひ…枠>
Zion.T - Babay Feat. Gaeko
[Official]
この楽曲はプライマリーのプロデュースです。構造的に複雑な曲がつづく1stアルバム中、唯一の「俺と一緒に歩くときはもっとくっついてよ、美しすぎる君と俺がどんな仲なのか見せつけてやりたいんだ」…という「ノリノリで躍り狂えて超ハッピ〜〜!!」な曲。ルパンに扮したZion.Tがありえんほどカワイイ🙏✨
ちなみにftのラッパーGeakoオッパはダイナミックデュオの片割れです。オッパのソロアルバムには"No make up"というZion.Tがftしている曲があり、イヤそれがどうしたってめちゃくちゃまぎらわしいのですよ!!!!
<個人的にメッッッチャ好きなヤツ枠>
Zion.T - O
[Unofficial]
まさにリズムエイリアンだったころのバリッバリなZion.Tを体験できます。この曲の「完全に酩酊している」としか言いようのない、ヨレにヨレたリズム感は並みのアーティストには追随できない唯一無二の武器。
この1stアルバム1曲目2曲目の完璧すぎる流れに対抗できるアルバムは、世界中見渡してもそうそう見当たりません("Rubber Soul"とか、ビートルズの)…
現在は若干入手困難かもしれませんが、この曲にティンときた方は一聴の価値アリまくりです。iTunesなど各種ストリーミングでも扱っているのでそちらでもぜひ!!!
Zion. T - Doop (Feat. Verbal Jint) - YouTube
この曲が2曲目です、この複雑怪奇極まりないリズムをアナライズしたのが100円で読めるのでこちらもぜひ!!!(宣伝)
(コレ書いてるころは「7月いっぱいまでには書けるな…」と思ってたんですがまだ出てません!! 近日公開です!!)
3, シルキーボイスの貴公子、
Crush(クラッシュ)
<「まずコレ聴いて!!!」枠>
Crush - Fall
[Official]
別れの季節、秋の失恋を歌ったしっとりバラ〜ド。この曲もJ-POPっぽいメロディアスな曲ですが、コードのひとつひとつにテンションノート(ジャズっぽくなる音)を盛っているのがJ-R&Bとのわかりやすい違い。
[MV] Crush(크러쉬) _ Don’t Forget(잊어버리지마) (Feat. Taeyeon(태연)) - YouTube
この路線が好きな方はこちら↑もお気に召すかもしれません、ハーモニーや編曲の質感もやはりJ-POP的な楽曲となっています。あとどことなく「Kポップ知らない人が思い描くKポップのバラード」感が…
Zion.T(자이언티)_Two melodies(뻔한 멜로디)(Feat. Crush) MV - YouTube
盟友Zion.Tとともに国民的歌手として知られ、とくにCrushくんはオーバーグラウンド・アンダーグラウンド問わず、韓国内のさまざまなR&B/Hip-Hopシンガー・ラッパーとコラボしている功労者。
この曲が収められている"Wonderlust"というEPは5曲入りで非常に聴きやすい&食べやすいサイズ感にまとまっており、『K-POP入門編』としてだけでなく『R&B/ネオソウル入門編』としてもメチャクチャ有効な盤となっているので、この曲が気になった方はこれまた要チェキ!!
<R&B/Hip-Hop好きならぜひ…枠>
Crush - Cereal Feat. ZICO
[Official]
こちらは最近リリースされたばかりの"wonderlost"というEPからの楽曲。モロヒップホップ対応な楽曲ですが、クラッシュくんの髪色と対応するようにファンシーでポップな曲になっているので、ヒップホップ入門にもいいかも? Fallと並べてもいいくらいポップ!!
歌詞は…「ぐ、グラノーラのCMなのか…?」ってカンジです(タイトルから『シリアル』だし)
<個人的にメッッッチャ好きなヤツ枠>
Crush - Oasis Feat. ZICO
[Official]
MVを最後まで見ると"Zion.T(友情出演)"の特典が。こちらも上の"Cereal"と同じタッグの楽曲です。
ZICO坊(彼は"Block B"という有名なボーイズグループのメンバー。9月に東京で来日ソロライブあり〼)のMC含めなにからなにまで最高すぎてとてもヤバいですね、フックは一緒に「お〜アァ〜〜シーズマ〜〜〜」しましょう!!
4, 鬼ヤバ天才シンガー/ラッパー、
Jay Park(ジェイパーク)
<「まずコレ聴いて!!!」枠>
Jay Park - Me Like Yuh
[Official]
韓国とアメリカのヒットチャートの距離感を象徴するかのように「速い"Sorry"」と言われる楽曲です(つか冒頭で「キミのジャスティンになるよ」って)。こんな曲が日本のチャートに食い込んでくる日ははたして来るのか!!
Justin Bieber - Sorry (PURPOSE : The Movement) - YouTube
Jay Parkくんはもともと"2PM"というアイドルグループで活動していたのですがいろいろあって脱退し、ソロでこんな☝︎感じのR&B/Hip-Hopを突き詰め、今は自身のレーベル"AOMG"と"H1GHR MUSIC"を動かしながら、あのJay-Z(超有名なUSのラッパー…あるいはビヨンセの旦那様)のレーベル"Roc Nation"とも契約を交わした…という実力者です。
多彩超人なうえにおしゃれだしおちゃめだし努力家だし…神様がうっかり手を滑らせて5, 6物くらいあげてしまったのではという男。ラヴ!!
(ここでちょっとブレイクKポ小豆ちしきです、曲冒頭0:19~で"I Need a Cha Cha Beat Boy"という声ネタが差し込まれていますが、これは単なる声ネタではなく「この曲は"Cha Cha Malone"のプロデュースです」という証明、スタンプになっています。
これから先K-POPを聞いていくとたびたび出くわすことになると思うので、ぜひ「あ、この曲Cha Cha Maloneが作ってるんだな」とか「自分が好きな曲ってだいたいCha Cha Maloneじゃん!」とか、表に立つシンガーだけではなくその背後に立つプロデューサーのことも気にしてみてください。きっと音楽を聴くのがより楽しくなっていきますよ!!7月リリースのこの曲も名曲です↓)
[MV] WOODZ _ DIFFERENT - YouTube
<R&B/Hip-Hop好きならぜひ…枠>
Jay Park - The Truth Is
[Official]
当ブログでは『あのコード進行』でおなじみ、
Im7 → bVIIm7 - bIII7 → bVI△7 → V7 →
というR&B定番進行が使われており(この序列をbVI△7からはじめるのがミラーボールズ)、
DCPRG - MIRROR BALLS - YouTube
聴くだけで血中の『やっていくぞ度』がグァーっと上昇するイントロとなっています。
しかし歌詞は「君と別れてから何ともないフリし続けてるけど、ホント言うと今でもまだ好きなんだ」というドクソ女々しいオブ女々しいで、ホント毎度毎度イケイケなビジュアルから引きたくなるほど女々しい歌詞が炸裂するのが好きで好きでしょうがないんスよ…
Lyrics | Jay Park – 사실은 (実は) – BLOOMINT MUSIC
1:20~、2番冒頭の「他の男とデートしてるとき、君が腹を下すのを願う」「トイレに行った時に 紙がないことを願う」とかさすがの俺でも引くわァ!! でもそこが好きだから…
(この曲にもスタンプは貼られていて、0:10~の"Groovy, Everywhere"というスタンプは"Groovy Room"というプロデューサーのものです。Cha Cha Maloneと同じくとても注目度の高い人気プロデューサーさんで、この下に貼ってある曲にも同様のスタンプが貼ってあるのでぜひチェックしてみてください!)
<個人的にメッッッチャ好きなヤツ枠>
SiK-K, pH-1, Jay Park - iffy
[Official]
ジェボムくんのヴァースは3:05~。近年のヒップホップシーンにおけるトレンドである『3連フロウ』を彼独自の解釈で新鮮に聞かせており、非常にレベルの高いK-ヒップホップ界においてもひときわ光る彼のリズム解釈能力が簡単に体感できる見事なヴァースとなっています。「いきなり何言ってんだ…」という方、ごもっともなので近々ここの譜面載せます!!
また、『すげー多忙そうなジェボムくんの出演シーン問題』を紙袋1つと麗しいおねーさんたちで回避するという、ひじょーにみどころの多いMVとなっております。1:40~のpH-1センパイがめっちゃカワイイっス
5, 国内外にコラボ多数のシンガーソングライター王子、
DEAN(ディーン)
<「まずコレ聴いて!!!」枠>
Dean - D (Half Moon) ft. Gaeko
[Official]
EXOなど韓国のボーイズグループにソングライターとして楽曲提供したのち、先にアメリカでシンガーとしてもデビュー&ヒット、そこから逆輸入の形で本国デビュー&同年の韓国大衆音楽賞『最優秀R&B・ソウル楽曲賞』受賞という、まさに『出世街道』の4文字を地でゆく才人DEANくん。
「頭の中のあなたに覆われてしまって、月が昇っていても見えないんだ」というこちらも熱烈なラブソングに、DEANくんのアンニュイまゆげが存分に堪能できる上質なMVが組み合わさって最高の出来になっています!!
(個人的には0:54~の
カニエ(これまたUSの有名ラッパー)の
新しいアルバムを聴いても
あんまり面白みがなくて
という「アンタが言うんかい!!!」な歌詞がツボ)
The Internetのシド姉さんとのコラボ曲はこちら、超ヤバいです↓
ドレーの腹心アンダーソンパークとのコラボ曲、フジロックでも話題になりました。彼もお母様は韓国の方だそうで↓
Dean - Put My Hands On You ft. Anderson .Paak - YouTube
国内コラボモノではこれがクラシック。ヒップホップ好きは聞いてビックリインピーチとなっております
헤이즈 (Heize) - And July (Feat. DEAN, DJ Friz) MV - YouTube
The Honey Drippers - Impeach The President - YouTube
(このハニードリッパーズの冒頭のドラムを引用して、あたらしい曲に作り変えています。これはヒップホップの手法で『サンプリング』といいます)
<R&B/Hip-Hop好きならぜひ…枠>
DEAN - what2do ft. Crush × Jeff Bernat
[Official]
ミドルテンポのドラムが印象的な、「教えてくれ、もう何をすべきなのかわからない。すべてを元に戻すには遅すぎたみたいだ」という失恋ソング。
たとえばJ-POPだと、AメロBメロサビのコード進行がすべて違うのが主流ですが、反対にアメリカだと1曲通して同じコード進行がループしているだけ、という曲が主流だったりします。
この曲もイントロからずっと同じコード進行が続いていきますが、それだけに2:26~、Dメロで突然違うコード進行に移り変わる瞬間がとてもあざやかで美しく聴こえます。酷暑と言われる今年の夏にはぴったりの映像とあわせてぜひお楽しみください❄️
ftのJeff Bernat氏は、いまジャズ界でブイブイ言わせているロバートグラスパーともコラボ済み、韓国R&B/ネオソウル界の重鎮なので気になる方は要チェキな存在です。アルバムも、P-VINEが日本盤を出しているのでとても入手しやすいですヨ。
Jeff Bernat - Changes - YouTube
<個人的にメッッッチャ好きなヤツ枠>
DEAN - Come Over ft. Ye Rin Baek
[Official]
恋する男女のもどかしさや熱っぽさが、絶妙にドラムの質感やフレーズ、コード進行で再現されているドドドドドドドドド名曲です。
歌詞は、3:20~、
ふたりの関係に
結論なんかないのに
あなたを見ただけで すべてわかったような気になって
どうしようもないんだ、助けてよ
あなたの心の内にわたしを入れて
秒針の音だけ また大きくなる
そして最後「僕/私のところまで飛び『越えて来て』」という…ウッワなんていい曲なんだコレ!?!?
"I → I7 → IV△7 → IVm6"の優勝進行だし、サビでI7がI/bVIIに変わるのも78000000000点!! 優勝オブ優勝!! 国士無双!!! というたいへん素晴らしい楽曲となっております。こんな歌詞だったんだ…
というわけで以上です、たいへんお疲れ様でした。計15曲+α、いかがでしたでしょうか? あたらしいお気に入りのアーティストさんは見つかりましたでしょうか?この記事を通して、少しでもK-POPと皆さまの距離が近くなったり、興味をもっていただけたら嬉しいです。
なっていなければ…鬼悲しいですが!!! 気が向いたらまたぜひ読みに来てください。音楽の好みは、大なり小なり時間を経るごとに変化していくものですから!!
また、こちらのカテゴリより当ブログで過去紹介した韓国産音楽をわりとけっこうな量聴くことができます。もっといろいろ聴いてみたいという方、あるいは「ここに貼ってあるのはダメだったけど他のなら…」という方、ぜひご活用ください。オーバーグラウンドもアンダーグラウンドもまぜこぜになっています、おすすめはこちらの回↓
韓国 / 대한민국 カテゴリーの記事一覧 - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店
2017年忘れ、ちょいアングラもある韓国産R&B/Hip-Hop(前編) - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店
というわけで、最後まで拝読ありがとうございました!
おわりに、今回紹介した5人のうち3人が一堂に会したK-R&Bソングのクラシック、"247"を聴いてお別れしたいと思います。PrimaryとJay Parkを推していこうと決断してくださったみなさまには申し訳ありません!! 推してきましょう!!!
JAY PARK - YACHT Ft. VIC MENSA (Official MV) - YouTube
[MV] Primary(프라이머리) _ Right? (Feat. Soyou)(Right? (Feat. 소유)) - YouTube
また、メインのシンガー"JUNGGIGO"氏は今回紹介できませんでしたが、名曲ばかりを次々と世に送り出している素晴らしいシンガーです、ぜひご一聴を。"247"、歌詞は…どうしても気になった方だけ調べていただくということで!! あんま楽しくない歌詞なのでのせません!!(笑)
JUNGGIGO "BLIND" OFFICIAL MUSIC VIDEO - YouTube
JUNGGIGO - 247 Feat. Zion.T, Crush, DEAN
[Official]
・0:22~0:45, JUNGGIGO
・0:45~1:06, DEAN
・1:06~1:28, JUNGGIGO
・1:28~1:51, Zion. T
・1:51~2:12, Crush
・2:12~, JUNGGIGO
今度こそ最後までありがとうございました、愛し合いましょうそれでは!! 次は飛んでI-POP(インド)特集です!!
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浜本談子 (@odoroktamegoro) | Twitter