というわけで、まさかまさかで『あの!!!!』高井汐人さんが…。このブログの"song-XX"記事を読んでくださり、そのうえツイッターで紹介までしていただき、それだけで僥倖モノですがさらにそのうえ!!
DC/PRG楽曲をコピーするにあたって長らく謎だった2つのポイントを懇切丁寧に解説いただき!! 人生すべての運をここで使い果たし、背後から刃物が飛んできやしないかとヒヤヒヤしながら生活しているのですが!!! 今のところ無事なので記事にまとめます!!
GREAT HOLIDAYに「ジョニデLO♡E💕」ってうちわ作って持ってったんですけど1曲目がまさかのCircle/Line~Hard Core Peace(最後の平和を我等に)メドレーで、それどころじゃなくなっちゃって出せませんでした!! 結果オーライだったと思います!!
というわけで、そんなとても優しい&ユーモラスな高井汐人さんがリーダーを務めるバンド"Septeto Bunga Tropis"はもうすぐ新譜リリース! 一緒に買いましょう!
(高井さんのブログ、かなりお忙しそうなのにかなりマメに更新されておりしかも毎回おもしろいという、全国1000万の汐んちゅマニア(いま命名)の方々にはヴェリーありがた仕様…サックスとジャズとラテンと島料理と与論とバドがお好きな方は必読!!!)
Takai (@TakaiShiohito) | Twitter
(そして、高井さんのつくるひじょうにおいしそ〜〜なお料理とバドの大会結果とライブ告知をいち早く知りたい方にはツイッターもあるよ!
デ カ 井 顔 人 pic.twitter.com/867HgqNhfB
— 田中教順 (@KyojunTanaka) May 22, 2018
ただ田中さんのせいでこのフライヤー見るたびに「あっ『デ カ 井 顔 人』だ!!」と思ってしまう病に…)
それでは本題、本日ジャングルクルーズにはうってつけの日!! ウエスタンリバー鉄道も忘れるな!! それではいきましょう!!
・1, 『ジャングルクルーズにうってうけの日』のベースライン
まずは『この奇妙な、まさに菊地さん言うところの「脱臼した」リズムを持つベースラインを採譜しよう!』の巻。
当初自分はこれを17/16拍子と聴きとり、そのとーり⤴︎(タケモトピアノ)にDAWに乗せてみようと試みたのですが、これがどうにもどうやっても合わない…
(※、菊地さんのリーダーアルバムは大半がクリックを使って録音されているので、テンポと小節のアタマさえ合わせてあげればちゃんとDAWに乗ってくれてとてもコピーしやすいのです。『アイアンマウンテン報告』など例外もたまにありますが)
しかし、当音源をお持ちの方はご存知の通り、曲がずっと進んでいくと『ベースラインはそのままなのに、ドラムスが明らかに"4/4"のフレーズを叩き出すパート』に突入してゆくのです。これは…一体どういう…? 17:16のポリなわけないし…?
ながらくブログ書いたり別曲をコピーしたりで『ジャングルクルーズ』のことも四六時中考えてはいられなくなっていたのですが、今回の一件で「アレっ…」と思い出しおそるおそるツイートしたところ…
4
— Takai (@TakaiShiohito) 2018年3月16日
これだけで「どえ〜〜高井さん😭😭😭」ですが、さらに数十分後↓
ベースパターン1周期を4拍子×2とすると5拍目だけ5で割れててそのうちの2つ目と4つ目に音が入ってます。他の拍は全て4で割れてます
— Takai (@TakaiShiohito) 2018年3月16日
という、ほぼほぼ回答をいただきました…。なんて親切なんだマヂ泣ける鬼ヤバ傑作Udonosを作曲した"Septeto Bunga Tropis"のリーダー…
(ウドノス海岸めっちゃキレイです、いつか行ってみたいワ…。
高井さんズフォトもあったはずなんですがGoogle画像検索で急場しのぎ…)
さらにさらに、
尚こちらベースがアリガス氏になって以降(2010-)の話です
— Takai (@TakaiShiohito) 2018年3月16日
という、ミスリードを防ぐための但し書きまでしっかりと…。
ここまでやられちゃあさすがに黙っちゃおれめえ、というわけで採譜してみました!!
当初アメリカ版を採っていて「えっヤバいぜんぜん高井さんのアドバイス通りに聞こえてこない!?!?!?」と思っていたら、
"Alter War"版は「5拍目だけ5で割れててそのうちの2つ目と4つ目に音が入って」いるのでホッ…😌
アメリカ版とは4・5音目(5連のところ)の打点が違うのが要チェキポイント。苦労して両方採ったあとに知りましたが、なんとあの悪名高いDVD"Music From Chaos 3"で菊地さんが正解を教えてくれてます…(このDVDの貴重な存在意義)
そのアメリカのリハのときにも「打点を整理した」とおっしゃっているので、少なくとも『アメリカ』録音時と再結成時、都合2度以上は練り直されているようです。
両バージョンとも、ミソは1拍目と2拍目。最初の『デン、デン』だけがオモテであとはみんなウラに音が置かれているので、なんとか『デン、デン』にしがみついて4拍子をキープしてください!!
というわけで『デン、デン…デッ、デデン…デン…』の見取り図でした〜さっそく練習するぞ!! コレきっちり4で踊れたら超絶かっこいいだろうな!!
(※追記、弾いてみました。あれだけ難解だと思っていたのに、いざ4拍子をとりながら(踊りながら)弾いてみると「アレ…? これ普通にファンクでは…?」というくらいダンサブルな曲に聴こえ始めたのがめちゃくちゃ楽しかったです、すごい魔法みたい!!!)
「あんなに凄い雲の上の方なのに、いちファンにもこんなに優しいなんて…😭」とここで涙がちょちょ切れたのですが、ここで「ハッ、せっかくなら17/16Hey Joeのことも知りたいかも…!!!!!」という畜生の浅ましさが露呈してしてしまい…
・2, 「17/16:4/4ポリのHey Joeはどうやって演奏しているのか…?」問題
コレがその音源です。冒頭で17/16拍子であることがわかりますが、
4:17から4/4拍子のフレーズがその上に乗るかたちでポリリズムが形成されます。なんじゃこりゃあ!!!!
モダンポリリズムを受講された方にはわかっていただけると思うのですが、あのメソッドではポリリズムをつくるための方法が大きく2つ紹介されます。詳しいことは「モダンポリリズムを受講してください」としか言えないのですが、
DC/PRGのHey Joe打ち込んでみましたァ〜〜〜 - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店
以前も書いたように、その2つの方法いずれをもってしても"17/16"の上に"4/4=16/16"のフレーズを載せるポリリズムは、超人的、というかもはや人間離れしたリズム感を持っていない限り演奏することができないのです。
なので、「やっぱり百戦錬磨の手練れミュージシャンの集いだしな…。メンバー全員がもはや人間ではないのか…」と思っていました。思って…いたのですが…
ド名曲"Perfect Blue"の作曲者である高井さんが、21世紀音楽史に残るようなこの"17/16Hey Joe"について、驚愕の、戦慄の、抱腹絶倒の事実を暴露してくださいました!!!
我々はこの事実を刮目し、この記事がネットの海に深く沈もうとも口伝で次世代へ語り継いでいかなくてはなりません、「おじーちゃん/おばーちゃん、あの17/16ヘイジョーってどうやって弾いてるの?」という問いかけにはこう答えましょう!! 「あんね、案外そこまでカッチリやってないよ」と!!
17といえば最近のHey Joeではテーマの旋律が17、他は16で演奏してますが、16:17ポリはどう記譜してどうリズムを取って、どう練習したかってのは音楽史上のトリビアになるかも知れませんね、教科書にも載ったしこのバンド #dcprg #菊地成孔 #ポリリズム https://t.co/IkmazHZVmv
— Takai (@TakaiShiohito) 2018年3月16日
えっ…何…めっちゃ気になる…えっ待って教えてくれるんですか…?
17/16Hey Joeの謎が今ついに明かされ…
正解は「メロディ担当が何となく少し遅目に演奏して帳尻を合わせる」でした 楽譜もありません すみません 恐れ入ります 17:16なんて取れる訳がない #dcprg #菊地成孔 #ポリリズム
— Takai (@TakaiShiohito) 2018年3月16日
バラけ…その節は失礼致しました。明確な道標が小節の頭しか無いから少し気を抜くとそういう事になりますね…あと菊地さんの合図で管が音出して伸ばすやつもテキトーです
— Takai (@TakaiShiohito) 2018年3月17日
G7-C(チャンチャン♪)、というわけで…おあとがよろしいようで…
本当に生ァ言ってすみませんでした…🙇 ちゃんと聴いたら4:57のパートとかバチっと噛んでますよねホーンのお三方で…
(あと高井さんがおっしゃっている『教科書』はコレのはず↓
MOUSA1(平成29年度〜) | 高等学校音楽教科書 | 教育芸術社
「枯葉聴き比べ、ビルエヴァンストリオを弾いてみよう」って何!? めっちゃハイブロウ!)
イヤァそうなんですか…いやほんと人生で5本の指に入るくらいの謎で「いつか直接訊けたらいいなァ」とは思ってたんですが、こんなに早くこんな形でこんな答えが知れるとは…。ブログ、始めてよかったな…😭
そんなこんなで、50年後とかにDCPRG聴いて「えっヤバっこれどやって弾いてんの!?」と思った人がこのページに訪れ、この謎テンション記事と高井さんの聖人さに触れるわけですね…未来の人たちSepteto Bunga Tropisもよろしくね…
この場を借りてふたたび厚く感謝申し上げます、高井さん本当にありがとうございました!! これからも遠方の地より応援しております!!
そんな心優しい高井さんがリーダーを務めるSepteto Bunga Tropisはおそらく年内発売!!
国籍不明(音と一部メンバーの外見が)ラテンバンド#SeptetoBungaTropisアルバム制作中。ミックスの打合せ。「ぼくフレーズという概念で叩いてない」というドラマー(日本語話者)のソロの音量調整中の写真。
— Takai (@TakaiShiohito) July 19, 2018
まだレコ発じゃないがライブは7/26(木)です。みんなきてね。https://t.co/Hp8vp2Nad2 pic.twitter.com/HTHthnf2JC
300枚以上売れないと俺が買ってないことがバレてしまうので、みんなで手分けして買っていただけるとうれしいです…(小声)
というわけでひさびさのDC/PRGオリエンテッド記事はみじかいけれどおしまい! V-I! 次回のオリエンテッド記事は『DC/PRG全フィジカルレビュー』と題して初心者むけにいろいろ書きます、下半期はもっとTABOO対応でいきたいなそれではまた次回!!
次ページには「いや…ふつうにK話てんこもりだけど星野さんとかから入った人ずっとおいてけぼりだよねこのブログ…」というわけで当ブログ初のK-POP入門記事をご用意しております、菊地さんのメシ友プライマリーや超オキニZion。T(娘。みたいになっちゃった)の音源を楽しく聞きましょう!
<セルフ関連記事のコーナー>
・<速報>菊地成孔さん新バンド"song-XX"結成!!!!!!!!!!! - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店
高井さんも秋元さんも(たしか小田さんも)読んでくださったおそろしの記事。ということを思い出すと…もう思い残すことなくない?
・(短いほう)"Cupid & Bataille, Dirty Microphone / JAZZ DOMMUNISTERS"ちょっとだけ採譜したよ〜〜〜 - グランマガザンえぞ屋さんはてな支店
やっております。「キクチカメラとだよりで触れられてたあと2本のMV、忘れられたのかな…?」と思いきやまだ作ってるらしくて爆笑!! もう一年だよ!?
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