グランマガザンえぞ屋さんはてな支店

世界中のナウくてマブいおもしろ音楽物産展です🍣

DC/PRGのHey Joe打ち込んでみました〜〜〜

 

(書き終わってから「同じくDCPRGの『ジャングル・クルーズにうってつけの日』も17:4ポリでは?」ということにはたと気が付いたんですが、まだ『アイアンマウンテン報告』さえ採譜が終わってないので事実かどうか分かんないです!!!)

※、めちゃくちゃ後日ジョニーデップa.k.a.高井汐人さんから「4」であるとの情報をいただきました…ほんとうれしい…うわぁ(採譜)がんばろう…

さらにのちほど、(再結成以降の演奏の)ほぼ回答のようなものをいただけまして、いや、あの…明日死なないかな…?大丈夫か…?

(さらに翌日、この17/16Hey Joeについての驚愕の事実を明かしてくださったのでそのうち別記事にまとめます…マジヤバいっスよジャズ史&21世紀音楽史における大スキャンダルですよ…ということを念頭において当記事を読み進めていただくと後日とてもとてもおもしろいことになれると思います)

 

 

 初めて聴いたとき「あんじゃこりゃあああ!?」と思って、4:00前後~5:22までを模してさーっと組んでみたのがコレです。リズム以外はズサンですが!!!

http://www.nicovideo.jp/watch/sm32175360

 (意外や意外ニコニコ動画の方が画質いいです!! 「Youtubeのほうの画質あがんないかなあ」と試行錯誤してたんですが、よく考えたら菊地さんのファンの方わりとニコニコのアカウントもってますよね!!)

 「もし17/16×4/4が100%完全な状態で演奏されたらどうなるのか」聴いてみたかったんですが、そもそもこの地球上で何人がこれ聴く前に「17:16のポリをやってみよう」と思ってたんでしょうか!? ふつう逆立ちしても考えつかないですよこんなん!!!

 

 このヘイジョー、テーマがたぶん何個かあって、

・17/16はそもそも演奏できるか?/踊れるか?

・17:16のポリは演奏可能か?

・そしたらその『1』の差異に人間は向き合えるのか?

みたいな感じじゃないかなあと思うんですが、上2つは『できる!! やってるから!!!』としか言えないですよね!! 練習練習!!!

 さすがにそれだけじゃ面白くないので、この17/16拍子に施されている(であろう)工夫をちょっと書いてみます!! 若干モダンポリと話が近いんで菊地さんごめんなさい!!!

 

 これまで日常的に16/16の音楽に慣れ親しんでしまっているのと、17/16の音源なんか普通はまず聞くことがないため、人間の脳が勝手に修正して、17/16の『余りの1拍』(17拍子を16+1と捉える)を聞こえないようにしてしまうこともあるんです、現にこの件で軽く抗争起きそうでしたし(笑)

 ですが、ここではその『余り1』を脳みそが勝手に改竄しないように、できるだけ知覚させやすくするような工夫がなされています。

 これがこの曲の基礎パターンです(ようちえんみたいな字でスンマセン笑)

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3拍をひとグループと束ねることで、余りを1ではなく『2』に増やしています。これが一体どういうことなのかというと…。

 

 もし17拍子を、先ほど上で書いたように『4×4 +1』と16+1で捉えると、4拍をひとかたまり=100%としたとき、最後の余り1は25%になってしまいます。

ですが、図のように『3×5 +2』で考えてみると、3拍をひたかたまり100%としたとき、最後の余り2は66.666…%となります。

 音楽における『1拍』をクロノス時間の『秒』に還元したとき、それは一瞬です。ここでは16分音符=4連符を扱っているのでなおのこと一瞬です。そんな中において、我々は25%ぶんの拍と66%ぶんの拍、どちらをよりくっきりと認識できるでしょうか? 

毎日のように音楽の修練を積んでいる方であればどちらも容易に「これは…17/16拍子っっ」と知覚し一瞬で判断できるでしょうが、そうではない方には断然66%、『3×5 +2』の形の方が「あれ、これもしかして17拍子?」と知覚しやすいと思います。17拍子と判別するにまで至らなくても、「あれ…? なんかこれ拍子ヘンじゃない?」と感じやすいのは圧倒的に『3×5 +2』のほうかと思われます。

 

 DAWをお持ちの方は、4/4のフレーズを打ち込み、あとで16分音符ひとつぶんの休符を足してループさせてみてください(既存の曲でやるとなお面白いと思います)。かなり分かりやすい『4×4 +1』の形です。

(文字だけだと何のこっちゃなので、こーゆー)

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↓こう変える

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 これを再生しながらどんどんBPMを上げていくと、17拍子に聞こえていたものがだんだん4拍子に聴こえてくるようになると思います。体感ではBPM180を超えてくると少し、200を超えると完全に「…んんん?」という感じで4拍子に聞こえてきます。これが余り25%の脆弱性です、っつっても人間がこのテンポで17/16を演奏できるようになるまでまだ何十年はかかると思いますが!!

 対して、上の譜面のように『3×5 +2』のパターンを打ち込んで、徐々に加速させてみてください。こちらは加速させても、さすがに「17/16だ!」と知覚するには至らないまでも、やはり「なーんかちょっと拍子がヘンなような気がするんだけど…」ということは大なり小なり感じられると思います。もちろん個人によって差はありますが!!!

(Youtubeに動画をアップしたいんですが…ううう画質が信じられないほどローレゾになっちゃうので、改善法を見つけてからアップしますね!!!)

 

 と、いうのが17拍子を明確に17拍子に聴こえさせるためのちょっとした工夫(じゃないかなあ)でした。

 加えて『3×5 +2』には同時に、4連符を3つで束ねることによりクラーベの効果を借用しているように少し聞こえます!! この辺りからもう完全に「モダンポリを見てください」な話題ですが!!

 ともかくお伝えしたいのは、我々が「4/4拍子がリズムの基礎」だと思っているのは、世の中に4/4の曲ばっかが溢れているからです!! もしここ何十年のオリコンとかビルボードが17/16でまみれていたら、我々は17/16のほうをなんの疑問もなく「これがリズムの基礎だ」と思っているでしょう!! つまり慣れの問題です!!! 17/16拍子でも、ずーーっと日常的に聞いたり使ったりしていけば4/4と同じ感覚で聴いたり演奏できます!!! 

 4拍子が絶対、あるいは何でもそうですが「何か絶対的な正解があって、それ以外はすべて間違い」という考え方よりも「異なった価値でも共存したまま進めるんだ」という方向へ向かった方がいい、ということを『カフカ南アメリカ』とかで訴えていると思いますよ菊地さんは!!! だからこそラテンなんだろうし!!!

 

 それで、以下ふたつなんですが

・17:16のポリは演奏可能か?

・そしたらその『1』の差異に人間は向き合えるのか?

 『1の差異』には上でも触れましたね。

 では、次は「じゃあなんで17:16のポリなんかやるのか?」という話ですが、これは『モノマネ番組における本人登場』で完璧にアナロジーできると思います!!

 真似している対象と真似されている対象が同時に同じことをしているとき、お互いにどこが似ていないのかが浮き彫りになりますよね。

それと同じで、上で書いたように17拍子を17拍子と知覚させるため、「17拍子と16拍子を同時に演奏し『いかに両者が似ていないか』を浮かび上がらせているのだ」と言えると思います。

 小学生みたいなこと書きますが、17と16は1違うだけですよね!!(笑)

ところが16=4拍子のほうは我々の耳にしっかり馴染んでいるのに対して、17拍子は馴染みどころか今まで聞いたこともないような、ほぼ一見さんです。人によっては具合悪くなるかもしれません!!

この違い!! ほんの些細なことで、『たった1違うだけでどれだけ多くのことが違うのか』という音楽の面白さがここから垣間見えます!!!

 

 そして『いかに両者が似ていないか』を示すということは、また同時に『両者がいかに似ているか』ということも示しています。「あ、たしかに本人と比べてみるとこのモノマネ顔はめっちゃ似てる…けど声はそんな似てねえな…」というように。

 上の音源聴いて(あと見ても)わかるように「17:16」はめちゃくちゃ近いんですよ!!

 

(4連符=16分音符をずらっと並べてみた図、上から3拍子、5拍子、17拍子、4拍子=16拍子)

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一番上段と一番下段の音符で演奏しているのがまあまあハノイで、

(ドラムが上の方、3拍子を強調していて、アイアンマウンテン版1:07~からの『コン、コンコン』ってカウベルかなんかが下のポリがかった4拍子のグリッドを元にプレイしています)

上から二段目と最下段でけっこうプレイしているのが構造Iなんですが、図をよく見てみると、4拍子と3拍子&5拍子はそれぞれの1拍の長さがわりと違うのに対して、17拍子と4拍子はめっっっちゃ近いんですよ!!!

一拍だけにフォーカスしてみた図↓

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 つまり17:4のポリリズムを演奏するときに何が起こり得るというと、1拍の長さが近いぶん、4拍子側を演奏していても、気を抜くと17拍子側に飲まれてしまうんです接触事故ですよ接触事故!!

 これかなり高いリテラシーないと事故ってるんだか事故ってないんだかさえ分からないという魔法みたいなポリリズムですね…。あの動画見てみても、クリックがテーマのリズムと合ってるように聞こえますもんね!!

 我々は脳ミソの情報修正能力に負けず、ほんの僅かな1の違いを聴きとってそれを楽しむのです…と書くとなんて雅なんでしょうか。非常に風情があります!  音楽は戦場のそれに近いけど!!!

 とにかく慣れること、というか真摯に向き合うことですね!! 別に17/16のリズムを会得したからって何になるわけでもないですが、それ言っちゃあ何だってそうなんで!!(笑)

他人がゴミだっつってポイポイ投げてったものの中から金を見つける力ですよ21世紀以降は!!!(笑)

 

 書いているうちにだんだん「この『似ている、似ていない』という問題が、こう、ぐわーーっっと、地下茎的にというか、宇宙的にというか、ともかくすげえ絡み合っているんだああああ」という気分になってきましたが、まあ本当に、「聴く側の問題ってあるよなあ…」という気分です!!!(笑)

 

 それに加えて、そもそもの『17拍子を4拍子に割り変える』という工程の難易度もあります、もうどうやってるのか全く分かりません!!! 気合いでしょうか!!

もちろんモダンポリ通信課程は修了しているので方法論は頭でわかるんですが、もし本当にその方法で実践しているのなら、いや…!! いやーー!!! すごいですよあの人たち!!

特にテーマ入る時の坪口さんの余裕感とかマジで笑えるレベルっすよ!!! どうなってんだ!!!

 

 あ、でもでも、というか最後にこれは書いておかないとなんですが、17/16の中に16/16を完全にキッチリ押し込むことは可能なんです!!!

 DAW上でポリを作ろうとすると、3:4ポリみたいに、ポリ側の4連=16分の音価を数値化すると下1ケタが0とか5になってる、キッチリ割れてるタイプのものと、4:7みたいに『137』になっちゃってキッチリ割れてないタイプのものがあるんです。

意外や意外、なんと17:16は前者なんですよ!!! どっひゃ〜〜…!!

だから「全然関係性がない拍子」とかではないみたいですよ!!! わかんねっすけど!!(笑)

 

 以上です、お付き合い頂きありがとうございました!! そもそも記事タイトルは『打ち込んでみた』ってだけで、突っ込み入れろなんて一言ももらってねえんですが「こっこれだけはどうしても…」と思って書いてしまいました!!

 「ありえないような奇数拍子の上でポリかける」なんて金の鉱脈以外の何モノでもないと思うんですが、とにかく、こういう音楽を聴いた人たちが次どういう音楽を作るのかひっっっじょうに気になりますし、オレもがんばりたいですし、菊地さんたちが次はどんな想像の及ばないようなところに連れてってくれるのかな~~ととても楽しみです!!!

 「なんでこんなことすんのか?」って色々書きましたが、やっぱ単に菊地さんとメンバーのみなさんがやりたかったからってだけだと思いますよ!!! 全部テキトー、とまでは言わないですがこじつけです!!!

  

 次の記事は「『秘密のトワレ』という楽曲は、もしかすると”Angelic”を下敷きにしているのでは? よしんば偶然似てしまっただけだとしても、偶然とは思えないほど似ている」というもので、あの、小さいお子様がいらっしゃる方は、あまりに小さいうちから(ディズニーやジブリであっても!!)アニメーション映画を見せない方がよろしいかと存じます!!

でないと、ガキの内は「多少妄想癖がある」で済みますが、大人になってからあるきっかけで『架空の人物が実在のラジオ番組に出演した回を幻聴する』ことになります!!! オレはもう完全にダメでした!!!(笑)

それではさよなら、さよなら、さよなら〜〜!!! またお会いできますようお元気で!!!